自動車保険の値段・価格は、保険業界では「保険料」と呼ばれています。その保険料は、ヒトやクルマ、契約の条件などにより異なり、いわゆる「定価」というものがありません。その値段(保険料)を決めるのは、ひとことで言うと事故を起こす可能性。事故を起こす可能性の高いヒトの保険料は高くなり、逆に事故を起こさないヒトの保険料は安くなります。自分はいくらくらいで加入できるのか確認しておきましょう。
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保険金額
保険金額とは、加入する保険項目(対人賠償保険や車両保険など)の設定金額のことをいい、保険会社に補償してもらう上限金額のことです。
保険料率
保険料率は、事故を起こす可能性を表す「純率」と、保険会社の運営費を表す「付加率」から成っています。
純率
「純率」は「事故を起こす確率」により決められますが、ベースとなる料率を日本損害保険料率算定会から基本となる料率として「参考純率」が各保険会社(会員会社)に提供されています。各保険会社は、この「参考純率」を基に自社の事故実績(その会社での事故の発生状況)を考慮して、各社独自の「純率」を決定しています。
ですので、事故の発生割合が高い保険会社の自動車保険は高くなりがちということになります。
付加率
「付加率」は保険会社の事業費、運営してゆくのに必要な経費を保険料に反映させる割合となります。これら経費には、事業所の維持費、広告宣伝のための費用や社員の給料などが含まれます。また、保険会社は慈善事業を行っているわけではありませんので、適正利潤(利益)を確保するための割合も加算されます。
ですので、会社の運営費の削減(無駄の排除など)に取り組んでいる保険会社の自動車保険は安くなりがちということになります。保険会社の営業努力が反映されるということです。